地図混乱地域内の土地を購入する場合は,売主名義の段階で境界確定及び登記をして,法務局の公図に地番を付けてから購入することをお奨めします。測量登記費用は売主負担となります。
よくあるケースに,売主さんが資金繰り等の関係から,売却を急いでいる場合に,境界確定(更正登記)をしないまま,いわゆる登記簿売買といって,境界杭の確認やその面積等もわからないまま登記簿の面積をもって登記名義だけ移転してしまうケースです。
この場合,売買代金から測量登記費用は事前に引いてもらう訳ですが,購入後に測量してみたら,見積金額の測量登記費用がそれ以上かかってしまうことが多々あります。普通の土地と違い,そもそも地図混乱地域ですから当たり前と言えば当たり前ですが,私の経験から,購入してから測量登記を行った結果,当初の見積予算の倍以上かかってしまったことがありましたのでくれぐれも注意して下さい。
(土地家屋調査士 奥村忠士)
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